デジカメで子供の運動会を失敗せずに撮る方法。7つの失敗例と対策
運動会 撮影

そろそろ運動会の季節ですね。
お子さんを持つ家族は、
「今年こそは、ばっちりいい場所を確保して、失敗なく撮影したい!」
と気合いを入れている方も多いことと思います。
動きの速いスポーツシーンの撮影は、失敗も多いです。
「我が子の晴れ舞台をちゃんと撮りたいけど、どんな動きをするかもわからないし‥。」
「どこにいるか見つけるのに一苦労。」
プロカメラマンの私でさえ、難しい撮影だと思っています。
ダンスシーンは、正面から撮影とか、50m走はゴール付近を位置ドルなど
撮影のコツもありますが、準備を怠ればノウハウも活きてきません。
実際に運動会を撮影してみて思ったことは、準備が一番大切だということです。
そこで、できるだけいい瞬間をおさめられるように、
失敗例を元にどんな心構えが必要か予習したいと思います。
運動会撮影の前日までにやっておくこと
運動会撮影におすすめな一眼レフをみる
- ピンぼけ
- 違う子を撮影していた
- 決定的場面が撮れなかった
- バッテリー切れ
- 録画ボタンの押し忘れ
- 場所撮りが悪く、うまく撮影出来なかった
- ぶれる
下記にて原因と対策を書いています。
かなり、ボリュームがあるのでお心当たりのある部分があれば、スクロールしてお読みください。

1)ピンぼけをなくしたい!
運動会撮影でよく使われているカメラです。
- スマホ
- 一眼レフ
- ビデオカメラ
- 高倍率ズームデジカメ
特に、スマホのカメラは、ズームにすればするほど手ぶれが起きやすくなります。
画面が、ぐらついてブレブレの写真ばかりになってしまったことないですか?
ピンボケの原因は、手ぶれです。
動いているものを撮っているので、知らず知らずのうちにカメラも不安定になります。
ピンぼけ対策
三脚を使用する。
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三脚を使用すれば、手ぶれは無くなります。
一眼レフなら、シャッタースピードを1/1000以上にする
シャッタスピードを1/1000にすることによって、手ぶれが抑えられます。
動画撮影では、手ぶれが起きやすい。
三脚やカメラグリップを使うと手ぶれを軽減できます。
三脚の使えない場所では、一脚やグリップを使用すると手ぶれが軽減できます。
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ピンぼけ原因その2
・他のところにピントがあっていて、自分の子供がボケている。
遊戯などの団体競技や行進シーンは、我が子の前後に多くの人が写ってきます。
流動的にいろんなものが入ってくると、カメラもピントを何処に合わせるのか
迷ってしまいます。
カメラが、あらかじめ自分の子供を知っていてくれると助かりますが(笑)
そんな便利機能はありません。
カメラは、真ん中に来たものにピントを合わせる傾向があります。
ちがう子が、真ん中にいたら、我が子はピンぼけになってしまいます。
対策: シャッターを半押しして、ピントをあわせてからシャッターを押す。
フォーカスロックと言います。
シャッターを半押しし、我が子にピントのマーク(赤い点)をあわせます。
ピントが合うと、ピッと鳴ります。
そしたら、シャッターを強く押します。


2)違う子を撮影していた!=望遠レンズやズーム機能で解消!

『あれ?どこいった?』なんてこともよくあります。
わが子を捜し出すことが出来ます。
目視でいそうな場所を探し、
つぎに望遠ズームレンズでカメラをのぞきながら探します。
運動場の広さにもよりますが、200mm以上の望遠レンズがあると便利です。
下の写真は、250mm望遠ズームレンズで10mmほど離れた距離から撮影しました。

手前側の子は、上半身までクローズアップされています。
一眼レフデジカメで撮影している場合
運動会のようなレンズ交換している暇がないときには、
高倍率レンズといって広角から望遠までをカバーするレンズが便利です。
焦点距離16-300mm (35mm 判換算:25-465mm)
これ一本あれば、レンズ交換の手間が省けなんでも撮れます。
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一年に数回しか使わないなら、交換レンズをレンタルするのもあり!
3)決定的瞬間にシャッターがおりなかった!

- メモリーカードの保存容量がない。
- メモリーカードの転送が遅い。
メモリーカードは、動画も撮るなら32GBくらいの容量の大きいものがいいです。
そして、重要なのが転送速度の速いものを選ぶこと。

シャッターが下りないという経験はありませんか?
これは、カメラからメモリーカードに写真を保存する時間が、
かかりすぎているために起こる現象です。
転送速度は、90MB/Sなどの表示で、カード表面に記載されています。
1秒間に転送されるデーターが大きい方が、写真保存の待ち時間がなくてすみます。
すなわち、連写ができます。
決定的瞬間を撮り逃さない方法は?
ゴールシーンなどの瞬間が重要になる場面では、連写するのが有効です。
いち早くわが子を見つけ、走っている瞬間を連写すれば、どれかよく撮れているはずです。
もし、今までシャッターが押せずに決定的瞬間を逃したことがあるとすれば、
メモリーカードのデータ転送速度が遅かったことが考えられます。
値段や容量だけでなく転送速度にも注目してメモリーカードを選ぶのが重要です。
4)バッテリー切れの対策=予備バッテリー
運動会は、開会式から閉会式まで長丁場です。
遊戯など動画で撮りたいものもあります。
動画は液晶画面での撮影が長くなるので、思った以上にバッテリー消費が早いです。
前日に充電を満タンにしたのに、5分弱の動画撮影を4回ほどしたら、
バッテリーメモリが半分になっていて、ヒヤヒヤした経験あります。
そんな経験から、バッテリー切れもおおいに予測されます。
撮りたかったのに撮れなかったという声もよく聞きます。
予備バッテリーを忘れずに!
- 運動会撮影の便利グッズ BYバッファロー
5)録画ボタンの押し忘れ防止=液晶シェード
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とくに、晴れた日は画面が反射してみにくいです。
動画撮影は液晶画面を見ながら行うことが多いと思います。
よく聞くのが「画面が明るすぎて撮れてるかどうかわかんない?!」
というママたちの声。
このシェードがあると便利です。
6)場所撮りが悪く、うまく撮影出来なかった=脚立など踏み台の用意
せっかくいい機材がそろっていても、撮影場所が悪ければいい写真は撮れません。
ましてや、前の方は争奪戦です。
前日や早朝からの観覧場所の争奪戦の話はよくあります。
みんながみんな、いい場所から撮影できればいいのですが‥
出来るだけ、周囲の邪魔にならない範囲で見通しのいい場所を確保するのがポイントです。
ダンスなどの団体競技は、正面から
リレーなどのトラック競技はゴールに向かう直線コースの正面からが、いい撮影ポイントです。
- 徒競走、玉入れダンスの撮り方 BYオリンパス

7)なぜ、ぶれてしまう?=シャッタースピードが遅いから、または手ぶれ
スポーツシーンを撮る時は、動きより速いシャッタースピードにしないとぶれてしまいます。
一眼レフをお使いの方は、カメラの設定をシャッタースピード優先にするといいとおもいます。

専門的で、むずかしいと思うのでざっくり説明します。
シャッタースピードは、物の動きに関わる部分です。
シャッタースピードが速い(1/250以上)と動いている物が止まって写り、
シャッタースピードが遅い(1/250以下)と像が流れて写ります。
シャッタースピード優先モードにし、1/250以上の速度に設定します。
手ぶれについての対策は、
手ぶれ補正機能を使い、なおかつしっかりカメラを持って、撮る時にカメラがぐらぐらしないこと!
運動会におすすめのデジカメは?
運動会の撮影に何をつかっていますか?
コンパクトカメラ、ビデオ、ミラーレス、一眼デジカメ
これらで撮られていることが多いと思います。
遊戯などの団体競技は、動画でみたいですよね。
動画から静止画もつくれますし、写真をあえて撮る必要もないっていうかたもいるとおもいます。
今回使用したカメラとレンズ
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ピント合わせが速く、動きのあるものに適しています。
もちろん、動画も撮れます。
最近では、ミラーレスカメラでも、ピント合わせの速い機種も出てきているようですが
値段も高いです。
ストレスのないピント合わせの速さは、一眼レフの方が上だと思います。
ピントがあわずに、撮り逃してしますことも多々あります。
実際、運動会で一眼レフカメラで撮影されている方も多くみられます。
運動会にはおすすめです。
技術的なことはカメラに任せて、
一生懸命がんばるお子さんをおさめてください。
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- 2016.05.30 Monday
- 運動会、スポーツ写真の撮り方
- 13:41
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- by saori tsubaki